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公開日:2018.03.01 [最終更新日]2018.04.05

自分自身でやるモノづくり『ローリング・ボール・スカルプチャ』

 ティーチャー三谷

こんにちは!三谷です。
今回はボールが転がる動くアート作品『ローリング・ボール・スカルプチャ』の作製をされている登坂さんにインタビューです。

自己紹介をお願いします!

電機メーカー勤務でIT関係の仕事をしています。
長い間、製品開発をやってきましたが、最近はソリューションやクラウドサービス等が業務のメインになりつつあります。
もともとモノづくりがやりたくてメーカーで働いているのですが、昨今はそのワクワク感がなかなか味わえない状況になっていました・・・
そんな中で「メーカーズ」、「フリー」、「限界費用ゼロ社会」、「デジタルで起業する」、「ワークシフト」、…. 等の本を読んで一人でもモノが作れ、生産もできる時代が来ていることを認識しました。
俄然興味を持ち、関連書籍を読み、セミナーに参加し、3Dプリンター/レーザーカッター等を調査して、自分自身でやるモノづくりを試行錯誤してみようと決心したのがきっかけです。

どのようにFusion 360を学ばれましたか?

前述の背景から、2016年に3Dプリンターを購入し、自分の作りたいものを設計するツールとして3D CADを使い始めました。最初は123Dを使っていましたが、使っているうちに機能が不足していると感じるようになり、他のCADも調べていた中でFusion 360と出会いました。
その豊富で柔軟な機能、更に無償利用可能(個人用途)ということに驚きました。
基本的な使い方は市販の本を読んで学習、その後は自分の作品を制作するうえで必要な操作を都度ネット等で調べる方法で学んできたため、Fusion 360に関する知識はかなり偏っていると感じていました。
そんな中でスリプリのセミナーのことを知り、一度講義で体系的に教えてもらった方が、知識が整理されると考え、参加を決めました。
セミナー受講は2017年の10月で、期待した成果は十分に得ることができました。

今回のプロジェクトについて教えてください。

ローリング・ボール・スカルプチャ(以下RBS)(ローリング・ボール・マシン、マーブル・マシンと呼ばれることもあります)の制作を目指しています。
RBSは海外の空港、ショッピングモール、アートギャラリー、等の公共の場でたまに見かけることがあるボールが転がる動くアート作品(Kinetic Art)の一種です。
よく小さい子供が見入っている姿が見られます。
RBS
ボールの不思議な動きを見ていると大人でも我を忘れてしまいます。
こういった作品は一部のアーティストやアートスタジオが一品物として制作しているのがほとんどです。
下記のURLがその例です。
http://www.rollingballsculpture.com.au/index.cfm
https://creativemachines.com/ball-machine-sculptures

私は現在3D CAD、3Dプリンター、レーザーカッターを利用した再生産可能なRBSの制作を試行しています。
RBSを小型にして家庭でも手軽に楽しめるものを提供するのがこのプロジェクトの目的です。

作成手順を教えてください。※実際に動作している動画も最後にあります!

(1)最初に作品のイメージを考えながらRBSのラフスケッチを紙に描きます。
ここでは全体形状と基本構造を決めます。デスクトップタイプか壁掛け型、ボールのリフト方式にも、ホイール、スクリュー、階段、チェーンベルトといった種類があります。
また、トラックの本数やボールの大きさなど、基本構造だけでもいろいろな種類があり、これを決定していきます。

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(2)次に、細部のデザインになりますが、各トラックをどんなルートにするか、どんなギミックをつけるかを考えます。
見て楽しい動きになるように心掛けながら、紙に手書きで部品の図面を書いていきます。
寸法を入れて矛盾が生じないように描いていくのですが、特に注意が必要なのはボールの落差(リフトされた頂上から、底部のドレインまでの距離)をどのように割り振るかです。
トラックの長さ、形状、ギミックの種類でそれぞれ必要な高さがあります。
各々の落差が十分でないとボールが途中で止まってしまったり、スピードが出すぎてトラック外に飛び出したりするため、非常に重要な設計箇所になります。

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(3)この手書きの図面ができたらそれをもとに、Fusion 360で図面を書いていきます。
RBSの構成部品はほとんどを3Dプリンターで出力していますので、造形方向、組立易さ、サポート材の付く位置、ラフト有無、等も考慮しながら設計していきます。
設計が終わったら全ての部品をアセンブリして、組立後の外観、寸法、部品間の干渉、ネジ穴の位置等を確認します。
Fusion360は曲面を多用したデザインが比較的容易でデザインの自由度が高いのがとても気に入っています。

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(4)部品を3Dプリンターで出力して、組み立てていきます。
最初の1台はすんなり動くことは少なく、余計な部分を削ったり、取り付け確度を調整したりと、設計変更を繰り返します。

今後の展望について教えて下さい

試行錯誤しながらいくつかのRBS習作を作成した後に、試験的に露出するものとして4つの一連の作品を考えました。
それが今回ご紹介した作品で、現在RBS#003まで制作しました。
これらは家庭での観賞用という位置づけにしています。
番号 ニックネーム タイプ サイズ(mm)
RBS#001  Small Spiral デスクトップ型 100x100x130
RBS#002  Pinball Fantasy デスクトップ型 150X150X110
RBS#003  Helix Odyssey デスクトップ型 150X150X170
RBS#004  Framed Circus 壁掛け型 420X300X80
(写真参照。左からRBS#001, #002, #003)

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これらを制作する中で、もっと大きいサイズのRBSの方がより魅力的な作品にできそうだと感じているので、300mm角、500mm角のサイズのものを考え始めています。
更にデザイン要素を高めたRBSにしていきたいのでFusion 360をもっと使いこなせるようになり、思いついたイメージをそのまま形にできるようになりたいと思います。
利用分野も、店舗、施設、等でアイキャッチャー的に利用できる作品の可能性を考えていきたいと思います。

本プロジェクトに関心のある方は、下記のメールアドレスにご連絡ください。
一部の方に作品のモニタリングをお願いしています(台数に限りがあります)。
mtosaka@momo.so-net.ne.jp

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ティーチャー三谷

ティーチャー三谷

多くの企業で3D CAD導入の教育やコンサルティングを行っています。また、Fusion 360セミナーの講師も務めていて、Autodesk社公認のFusion 360の講師です!

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