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公開日:2018.11.26 

BIMを思い浮かべながら振り返る、CADの沿革

 Fusion BASE

こんにちは。BIM担当の藤井です。
今回は、これからCADを勉強したい方向けに書きたいと思います。
学校の非常勤講師をしていた頃、試験対策的に解説していた話(導入部分)ですが、ぜひご一読下さい。

CADとは

現在、CADは「computer-aided design=コンピュータ支援による設計システム」と訳されていますが、「ドラフターの代わり。製図目的で使うもの」という認識だった頃はcomputer-assisted draftingまたはdrawingの略として扱われていました。
ご存知のように、設計に必要なのは形だけではなく「建物作るための全情報」です。
システムの進化と共にCADにも表現方法や伝達手段の違いが生まれ、選択肢が広がりました。

CADの分類

切り口を変えて見てみましょう。

◆その1
2DCAD:平面(X・Y軸)で表現する。描かれる図形は直線と曲線の集まり
3DCAD:立体空間(X・Y・Z軸)で、物体そのものを表現するのに有効

◆その2
汎用CAD:業種業界問わず、汎用性の高い設計システム
専用CAD:使用目的が明確で、業界向けに強化されたシステム(例:型紙用、板金専用)

Tips:AutoCAD
「世界で一番売れている、汎用CAD」でお馴染みですが、現在のAutoCAD2019ではサブスクリプション契約者が、Web アプリ(英語版)および強化されたモバイルアプリ、業界別のツールセット(アドオン機能)を使用できるようになりました。

001
画像左:
[AutoCAD Architecture 2019]の画面で、建築設計図面の作成速度を向上させるための機能と8,000以上建築オブジェクトやスタイルが含まれています。
画像右:
モバイルアプリの提供により、活用の幅が広がっています。


少し話が脱線しますが、BIMとCADの違いについても簡単に触れておきます。

Q1:2DCADの図面とBIMモデルの違いは?
A1:前者が「直線と曲線の集まり(Windowsフォントを除く)」、後者は「情報付き建築模型」です。

Q1:3DオブジェクトとBIMオブジェクトの違いは?
A1:端的に言うと「情報量」が違います。(詳細は別の記事でご紹介します)

002


2DCADは業種を意識した機能を盛り込んでいるものもありますが、比較的、汎用性の高いCADがシェアを握っています。
3DCADはどうでしょうか。
思い浮かぶのは製造業で利用されているものばかりで、建築系をイメージするとCGソフトやプレゼンに特化したソフトです。
ちなみにBIMソフトは「建築に特化した3DCAD」として、2011年頃からじわじわと認知が広まりだしました。
※2009年が日本のBIM元年といわれていますが、それはゼネコンや大手組織設計事務所が牽引したことによるものです。一般的には、国土交通省のBIMガイドラインの策定、各団体やメディアによる統計資料が発表された2011-12年頃から露出が増えました。
※製造業の3DCAD話は他の記事をぜひご覧ください

建設業界で3D化が遅れた理由

「ウォークスルーで建物の中を歩けるんですよ、すごいですよね!」

これってCADではなく、20年以上前にCGで表現されていました。
その後も建築系の3DCADがなかった訳ではありませんが、活用しているという話はほぼ耳にしませんでした。

「2Dで十分。今のままで不便を感じない」というコメントはさておき「2DはCADオペさんがやってくれるし、パースもCGがあれば困らない。自分はillustratorで描いてる」というのはよくある話でした。

つまり、人的にもシステム的にも役割分担があって、ツールを使い分けることは当然だったのです。

ところがBIMなら、設計からパース表現、ウォークスルーまで実現できます。
「便利!じゃあ、もっと早く出てきてもよかったんじゃない?」
と言いたいところですが、そう簡単な話でもありません。

003
***BIMソフトはCADやCG以上の仕事ができます***

まず、業界特有の体制、仕事の流れが製造業とは異なります。関わる人の数が違います。
職域や職能、責務については、BIM先進国と大きく異なります。
建物を構成する要素は膨大な数です。土地も含め、扱うデータのボリュームが違います。
設計対象の面でも、特に木造の注文住宅なら当時は専用CADから乗り換える時のリスクの方が大きかったはずです。(今できることができなくなる、等)

PC側の問題としては、建物を3D化する為の処理能力が必要でした。
ソフトウェアも、建築知識を持っている人物が開発に携わらないと、設計者の要望を満たす機能を搭載したアプリケーションは提供されません。
法規の問題もありますが、まずは「日本の設計要件を満たせればグローバルな展開ができる」と言われるくらい、日本での歴史が浅い頃のBIMソフトは、海外から持ってきてそのまま実務に対応できるレベルではありませんでした。

そんな建築・土木の分野で3Dの波(BIMフィーバー)が起きたのは、3D形状とその情報の有用性を理解し、支持する人が増え、これら複数の課題が徐々にクリアされ、今もなおブラッシュアップされ続けているからです。(譲歩できる部分の検討も含めて)

上記のことから、人や環境についての課題の他、BIMにとってIT環境の進化が追い風になったことは明白で、利用するには通常のCADソフト以上にPCスペックに注意が必要です。

タブレット機器やクラウドを利用する機会も増えています。
そう考えると、必要に迫られて?ハードウェアや通信技術に興味も持てるのではないでしょうか。
(私はちょっぴり苦手ですけど。笑)

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Tips:コミュニケーションツールとしてのBIM
一説では「BIMソフトが入っていないPCやタブレット端末で見られることにより、BIMの導入が促進した」とも言われています。
手書き図面を持ち歩くよりも手軽で、明らかに保存状態が違いますよね。

参考動画

オートデスク:BIMの手法を活用した建築設計 -1450 年から現在、そして 2050 年に向けて-
2012年に公開された後援会の模様ですが、現状を思い浮かべながら見ると面白いかもしれません。
歴史からBIMの機能紹介、業界の課題といった内容がしっかり語られています。

【画像引用元】日建連「施工BIMのすすめ」


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